青春の後ろ姿を、人は皆忘れてしまう
資本主義、というのは、資本、すなわち、ゼニ金を持っている人がエライ、という状況のことです。
共産主義というのは、そんなんいやや、ゆうことで、資本はみんなでシェアすることにすれば、エライ、とかエラくないとか言わんでよくなるやん、という、共産主義というよりはアンチ資本主義だったわけですが、結果、起きたのは、原始時代に戻った。つまり、経済力ではなく政治力が強い奴がエライ。人を束ねる力。含む暴力・軍事力。
イスラム原理主義というのは、欧米の価値観や考え方がデファクトスタンダードになってしまう現状に対して、多極化を旗印に、テロルという局地的な暴力で挑戦することを建前としてはいますが、実際は単なる暴力団です。なぜなら、彼らは、新しい秩序を打ち立てて、よりより世界を構築しよう、ということを目指しているのではなく、あの日に帰りたい、っていうノスタルジー、アナクロニズムを志向しているに過ぎないからです。ま、ここは現在進行形なので、いろんな議論があるかもわかりませんが。
リーマンショックで、レバレッジを使ったチキンレースが終了して、勝ち組負け組がはっきりした一方で、もう一つ、重要な変化が起きました。
それは、金持ちがエライのではなく、イノベーションがエライ、という転換です。イノベーション、なんてな言葉は、シュンペーターの昔から存在し、大事だ、大事だと言われてきたわけですが、リーマンショックによって、米国の高い成長率、生産性というのは、レバレッジに支えられた幻想だったことが判明し、結果、金利が上がりません。
金利というのは、お金の価値そのものです。
これまで、経済学は、お金が高いか、物が高いか、という二者択一、インフレ、デフレというフレームワークで物事を考えてきましたが、今、俄然、足りないのは、モノでも、カネでもなく、イノベーション、アイディアです。
だから、世界の一流大学の学生さん方は、金融でもメーカーでもなく、グーグル、アマゾン、ま、アップル、マイクロソフト、一応、フェイスブックといった情報通信、中でもサービス、ソフトウェアに強い会社を志向しとるわけですな。
そんなこんなで、金融ではフィンテック、メーカーは、自動車業界の自動運転に代表されるように、ソフトウェア技術の強化、といったようなことを、背中を押されるというよりは、蹴っ飛ばされる格好で、対応を迫られておるわけであります。
栄枯盛衰、盛者必衰
2000年頃にITバブルが崩壊した頃は、IT古い、これからはバイオ、みたいなことにもなってましたが、前にも書きましたけど、技術革新は、ロボットとクローンという両輪で進行するので、経済的なバブルが一回崩壊したぐらいでは、コンピュータサイエンスの重要性は揺るがなかった、ということでありましょう。どっちも無理、と思っている人たちは、環境とかエネルギーとか言ってますけどね。
そんなこんなで、日本のメーカーさんが抱えている課題というのは、全部同じなので、資源を集中させて、まとまってやった方が、変に人材の獲得競争とかするより効率がいいわけなんですが、日本の会社は、家族経営気質が未だに抜けないので、なんとか自前でやりたがる。
一方で、GEみたいな会社も、家電、ヘルスケア、金融、とか、時代時代に重要なセグメントに資源を集中してステータスを維持してきたものの、今、起きているレジームチェンジに対しては、IoTとかインダストリアル・インターネットとかなんとか言ってますが、全然、ポジションを取れずに苦戦しています。要は、ICTをモノとくっつけて、メーカーの強みを活かす、みたいな戦略なわけですが、コンピュータサイエンスが志向しているのは、モノを消す、というベクトルです。人間が、一歩も動かなくてもなんでもできるようになる、マトリックスの世界観ですね。もちろん一足飛びにそうなるわけではないので、一生懸命、そのプラットフォームを取りに行こうとしているわけですが、IoTのキーデバイスはスマホにならざるを得ないので、そこのOSを握っているのは、グーグルとアップル。以上。合掌。がんばれGE。
じゃあ、コンピュータサイエンスの世界で、どうしたら強くなれるのか、って話ですが、絶賛勉強中ですw 今の関心は、そこに集中しており、進捗次第、レポート致したいところ。