You may say I'm a dreamer

徐々に湿度が上がっているような気がするものの、雨、降らないですね。夏野菜が心配。

 

最近、書くことを思いつかないのは、新しい仕事に関心が移っているためと思われますので、素直に、そのことを書こう。

 

株のファンドマネージャーというのは、端的に言えば、株を安く買って高く売り、もってリターンを得る、それを顧客に返し、フィーを得る、という商売です。ヤクザな商売ですねw

 

「ヤクザ」かどうかの基準は、それ自体が価値を生み出すかどうかです。税金を取る、というのは、誰かの収穫を前提に成り立つものであり、ヤクザの一種です。価値を生むのは実業であり、そこからみかじめ料を取るのがヤクザ、ということですね。権力/暴力の一元化による秩序の維持で飯を食っている、と言ってもいいでしょう。

 

しかし、私は、金融で価値を生み出したい。ヤクザから足を洗いたいw

 

価値を生む、というのは、誰かの必要を、何かの不足を満たしてあげることです。その積み上げが、僅かでも世界を変えることにつながります。そう信じているのだ。

 

金融が最後に新しい価値を生んだのは、デリバティブと、証券化商品の開発やと思います。どちらも、リスクを細かく分けることで、異なるリスク許容度、資本の規模に応じて、それに相応しいリスクテイクを可能にしたという意味で、従来よりも、リスク配分の最適化が精緻になり、効率性が高まりました。制約条件を減したわけですな。

 

今時のフィンテックというのは、発展した電子的なテクノロジーを金融に応用したに過ぎず、金融のイノベーションとは言わないと思います。僕わ。実際、活躍しているのはテクノロジー企業であって、昔ながらの地域金融機関などはもはや付いていけずあっぷあっぷです。

ただ、ビットコインというのは、貨幣と権力を切り離したという意味で、極めて革命的な金融のイノベーションですが、今日のテーマにはしません。

 

現代先進国の企業群というのは、各業界で相応に寡占化が進んでいるので、激しい価格競争で消耗するようなこともあまりなく、比較的安定した利益を生むことが可能になっています。一方で、人口が増えない中で、簡単には売り上げを伸ばすこともできません。みんな、欲しいもの、ないことはないけれども、なくても済むものばかりなので、確実な投資案件というものも、非常にマレです。結果、先進国企業の多くが、キャッシュを溜め込み、銀行に預けるだけ、銀行はそのほとんどを、自国の国債で運用しますが、国債で調達されたお金というものは、その多くが社会保障、すなわち、年金や健康保険に回されていますので、本当に、本当に、誰も投資をしていません。だから、成長しません。

 

時々、「投資から消費へ」などというスローガンを見かけますが、消費で成長はできません。「投資から消費へ」というのは急速な成長によって、所得格差が開き、社会が不安定化することを避けよう、という分配の問題であって、成長の問題ではありません。もちろん、兵站というものは伸びすぎると、前線とバックエンドの意思疎通がうまくいかず、結果、敗北、ということが起きやすいので、成長と分配のバランスというものは、持続的な成長を志向するのであれば、極めて重要な論点です。が、繰り返しますが、消費は消費であって、成長の糧にはならない。維持されるだけ。自分の暮らしを振り返れば、理解は容易であります。

 

ちなみに、日銀はドヤ顔でゼロ金利政策を取っていますが、投資というのは、イールドの水準以上に、リターンへの確信度で意思決定がなされます。いくら金利差が開こうとも、確かでない投資は誰もしたがらないのです。

だから、ゼロだろうが、マイナスだろうが、事業への投資は行われず、米国債が買われるだけです。経済理論というものは、ユニットの成長ステージごとに異なって然るべきであり、アメリカの教科書に書いてある通りに日本で政策を打っても、うまくは行かないのであります。だから私は憲法改正には反対です。日本の権力中枢には、平和ボケの期間が長かったせいで、自分で教科書が書けるようなタイプの人間が、あまりにも少ない。アメリカの属国の方がマシです。

 

ものすごく話が逸れましたが、とにもかくにも、私は、日本でもっとも必要とされているのは投資、それも事業会社による実業への投資でありますので、そのお手伝いを金融マンとして致したい。そうすることで、かっこいい日本のかっこいい日本人として、やっと、世界の役に立てる。シリアやスーダンの内戦を止める手伝いもできるようになるかもしれない。

 

世界から、暴力はなくなりません。なぜなら、暴力は優しさの源泉である、正確に言えば、人は傷つくことで、優しくなれるからです。暴力がない世界というのは、優しさもない世界であり、それはなんというか、のっぺらぼうでツマラナイ世界です。

 

しかしながら、ある種の暴力は根絶されなくてはなりません。暴力には2種類あります。それは回復可能な暴力と、不可能な暴力です。先進国が死刑を廃止しているのは、それが回復不可能な暴力だからです。殺してしまったら、優しくなれない。だから、子供たちや、若者たちには、適度に傷ついて欲しく、そして、それに負けないで欲しいのであります。おじさんもけっぱるけんねっ。

 

出来れば世界を僕は塗り変えたい
戦争をなくすような
大逸れたことじゃない
だけどちょっと それもあるよな

 

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音楽が世界を変えるんだって息巻いたシンガー

ガラガラのフロアからsawadeeclap your hands

騙されて clap! clap! clap!

 

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